富永浩史氏の新作。まあ、なんというか、かんというか。氏の『死天使は冬至に踊る―ルスキエ・ビチャージ』(イラスト毛羽毛現氏)や、『俺の足には鰓がある―悪の改造人間純情編』(イラストあさりよしとお氏)から読んでいる人間としては遠くへ来たなと。
ああ、第一作、『死天使~』は94年ですか18年前? ぎりぎり20代のだったんですね。私は。
さて、本編。最近の氏の作品は『電光艇』をはじめ一癖も二癖もある作品ばかり。
この作品も、超技術の海上発電所がタイムスリップして、日本の工業の底上げに成功。さらに不沈要塞に改造されて真珠湾奇襲というこの作品も、期待に違えません。というか、この話の米軍が一番仮想戦記の世の中で可哀想な米軍かもしれないとおもったり。ニュートリノ砲が出てくる仮想戦記って、私、はじめて見ました。
というか、この巻で完結ですが、この引きはないと思います。この引きは。
どう考えても、このあとはミリタリーSFで続きを希望。なんですが。まあ、ないでしょうね。
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