After Field Mountain

理想のヒモ生活

 　ネット小説の書籍化から何冊か。その２。
 　異世界に言って俺Tueeeeeeee！　という設定は散見される訳ですが、これは召喚されたら女王の王配にされてしまった。という。一寸例を見ませんね。
 　更に、男系が強い世界で、活躍してしまうとまずい。という縛り付き。
 　これで、どうしろと言うんだ！
 　なんですがどうにかなってしまうのです。信じられませんが。
 　第一巻は、一回目の召喚から、本召喚までの間に、こっちの世界の文化であるパソコン、クーラー、エトセトラをどうやって行くかの苦心惨憺のあたりが大変面白い。
 　第二巻は、もう、高値安定の「壁はどこだ！」状態が心地よいやら妬ましいやら。
 　「嫁さん、嫁さん」
 　「なんだ婿さん」
 　なんですか、これは！　独り身の男だっているんですよ！
 　というわけで、王子誕生のあたりで２巻終了。主人公自身の血の問題も明らかになってきましたし、３巻が楽しみだったりします。

ゲート

 　ネット小説の書籍化から何冊か。
 　大ヒット作品である『ゲート』の文庫版が出たので読んでみました。
 　これ、不幸な出会いをしまして。
 　確か連載初期の頃、結構きつい政府描写があったヤツを読んで、「あ、田中芳樹氏風かな」と思って放置したという。（というか、ここまでドライになっているんだなあ、私の田中氏評は）
 　現在読めるのはそのあたりを弱めた「弱毒版」のみだそうで、初読のきつさは和らいでおります。
 　それよりも竿尾氏のコミック版の原作ということで、実に興味深く読ませてもらいましたが。
 　これは売れますね。（面白いという前に）売れる作品です。うーん。『君が衛生兵で歩兵が俺で』にくらべるとそのあたりのフックが歴然としている。
 　物語の落としどころが、爽快感を持ったところへ行くようになっている。（『君が～』はどうあがいてもクーデターは成功しちゃいけない訳で。最後は不完全燃焼で終わってしまう訳です）
 　ヒロインもゴスロリＢＢＡ、エルフ、文字通りのロリ、獣耳。
 　わあ、あざといが、あざといしょってやってきましたよ。これ。（褒め言葉）
 　というわけで、あっという間に上下巻、読了です。いや、真面目に次巻が待ち遠しいです。通常版、買おうかしらん。

チートだ仮想戦記

 　Ａ先輩に教えてもらったネット作品の第二弾。『叛逆の日章旗』 
 　軍オタ青年が土中に埋められた大戦末期の戦闘機が発掘された現場に遊びに行ったらタイムスリップしてさあ大変。
 　スリップ先は、昭和12年の皇居。陛下の居室。
 　どこから突っ込んで良いのかわからない作品です。これ、プロの作品だったら一笑物かもしれませんが、アマチュアの作品ならありでしょう。特に私が興味を持ったのは、主人公が持っている現代の書籍を読んだ過去の某さんや某さんが、その評価に驚いて悔い改めるという。これは大笑いさせてもらいました。
 　少々、予定調和な所もありますが、なかなかに楽しく時間を過ごすことが出来る作品です。ただ、残念ながら、もうすぐ完結とか。それまで、楽しみに読んでいきたいと思います。

ダメだ、遅すぎたんだ、腐ってやがる。

 　先日のヤマトを見に行ったときに、Ａ先輩からいくつかネット小説を教えてもらってきました。その１。
 　『ダィテス領興亡記』 
 　表題の通りの話です。
 　腐のＯＬさんがファンタジー世界に転生し、その領地をチート能力で近代化しているところに、主君の皇太子が、継承権を奪われて婿に来る。
 　実はこの世界。戦場では腐が当たり前の世界でしたそさ。
 　そういう設定の元でのR-15指定の小説ですが。
 　惜しいなあ、これ、そんな設定なくても面白いのになあ。と思うのですが、作者には「これをやらなきゃ書く意味がない」という信念があるのでしょうから、そういうことを言うのは本末転倒なのでしょう。月一くらいで観測していきたいと思います。

異世界でカフェを開店しました

  過去に読者の心ない感想のために更新停止されてしまった『異世界でカフェを開店しました』が書籍になって戻ってきました。
  あの、魔術の発達故に、恐ろしく料理のまずい世界に料理好きの女の子が飛ばされてしまう物語。やわらかいパンの旨さが心に沁みる物語です。
  いや、めでたい。
  しかし、作者はこの瞬間から、金を出して購入した読者の罵詈雑言にも耐える義務が存在します。
  金払ったら客なのですから。
  閑話休題。
  作品はネット上にあった頃より遥かにお話が進んでいます。
  しかし、やっぱり、こうなりましたか。アンジェリーク状態。レーベルがレーベルだけにそうじゃないかと思いましたが、元騎士の従業員、王宮厨房のセカンド、騎士の少年に初級学校のショタ。よりどりみどり！
  うーん、この違和感は我々が幼なじみ、働くお姉さん、幼なじみの友達、近所の幼女の出てくる話に対する女性の違和感なのでしょうか。
  ちょっと考えてしまいました。

ニンジャスレイヤー

 　人間なんてわからないものです。
 　たぶん、まじめに忍者を愛好する人間が激怒するようなことをこれから言います。
 　これを言ったら『宇宙戦艦ヤマト２１９９』の主題歌変更にあれほど怒った理由が消失してしまうくらいのことを言っちゃいます。
 　ああ、ダブルスタンダード。ごめんなさい。
 　
 　『ニンジャスレイヤー』おもしろいです。
 　わあ、この一言は忍者を愛する方々、『サスケ』『カムイ外伝』『伊賀の影丸』が好きな方々の逆鱗に触れましたね。間違いないです。私も『影丸』好きで、完全版全巻そろえたというのに。
 　「ドーモ、シマリス＝サン。ニンジャ・マニアです」
 　と言われかねません。で、私は「サヨナラ！」と叫んで爆発すると。
 　でも、真面目におもしろいです。『KILL BIl』の第一部を彷彿するおもしろさです。
 　作者はよほどの日本愛好家とお見受けします。わかってて微妙にずらす。見事です。
 　今後、全４冊だけでなく、更に続刊や番外編が出ることを願ってやみません。

南船北竜

 　棒の人ブログ（個人サイトなので直リンクしません。検索してください）の『ゼロの使い魔』の二次創作です。
 この『ゼロの使い魔』。元ネタファンが多すぎるが故に、なんだかんだと騒音が多いジャンルでもあります。
 　このジャンル、使い魔が何者かによっておもしろさが大きく変わります。
 　ネット上で非常に評判が良かったヤン・ウェンリーを召還してしまった作品とか。読む人にとっては面白いと思います。（あの作品個人的には、ヤンさんに貴族思想を叩きつぶされるヒロインが痛々しくて、ヤン・ウェンリー大好き人間の私が引いてしまいました。釘宮病が病膏肓に入ったのでしょうか）
 　そんなこんなで、この作品。南船北竜。
 　転生ものです。転生ものなんですが、主人公が転生するのは名も無い一貴族。ヒロインは原作ヒロインの病弱のお姉様。本編の召還が始まる前からの大騒動。
 　あははははは。
 　主人公すごいです。使い魔もすごいです。でも、それは国家の権力に対してあまりにも弱々しい力でしかありません。
 　経済力大事です。時として魔法より大事です。でも、国家権力に翻弄されます。
 　計画たてます。ベストです。さあ、実行しましょう。え、反対勢力の思惑？ 　ぎゃー。そのせいで見事にルートが歪みました。
 　すごく面白いです。長いですが読む価値はあると思います。
 　なんだかんだで楽しい時間を過ごすことができました。作者様。感謝です。

弾正復活

 　その者は、『戦国立志伝』の主人公。やる夫の真逆の存在でした。
 　やる夫が親すら知らぬ庶民から取り立てられ、侍となったが故に『御恩と奉公』の認識に関係なく武士としてあらんとする存在となったのに対して、その者は『御恩と奉公』の認識に忠実に。利あらば裏切る。そんなある意味もっとも武士として純粋な存在でした。
 　しかして、その認識はまさに、一本の紐を輪にすると、最も遠い場所が最も近くなるかのごとく。表裏一体と黒田官兵衛は見抜いていたのです。
 　その者の名こそ爆弾正。松永久秀。
 　やる夫を息子、もしくは孫であったら。と呟いたあの弾正が帰ってきました。
 　まさか、『戦国立志伝if』の爆弾正が、ずっとボンバーマンで空気だった男が、ここで豹変するか？
 　まったく、◆PxpsTgDRu氏はどれだけの引き出しを持っているのか。
 　ともかく、非常にうれしい驚きでした。
 　こうなったら、是非とも無印立志伝も復活いただきたいなあ。などと思うのです。

太閤立志伝ＩＦ

データ消失。再構築中。

太閤立志伝EVOLE完結

 　素晴らしい作品を読ませていただいて作者には感謝の言葉もありません。
 　まさか、まさかここまで。
 　同一作者の『やる夫は隣のお姉さんを孕ませたそうです』の完結編もくる物がありましたが、まさか、ＡＡの物語にここまで感動する日が来ようとは。
 　『うつけ』がハッピーエンドの、予定調和で終わったわけですが、こちらはこうくるとは。
 　以下ネタバレ。