新藤兼人監督が本日お亡くなりになりました。100歳。歳に不足があるどころか大往生と言えるかもしれません。しかし、まだまだ活躍いただきたかった。ご冥福をお祈り申し上げます。
個人的には、私は新藤兼人氏は監督よりも、脚本家としてのほうが好きな作品が多いのです。『激動の昭和史 沖縄決戦』(「舟が多くて海が見えない」「敵が7分に空が3分」)、『映画女優』(田中絹代氏の一代記)、『ハチ公物語』(あれは、泣けました)『遠き落日』(野口英世の一代記)。
あと、『けんかえれじい』も好きなんですが、あれは新藤氏の脚本を鈴木清順監督が現場で書き直した作品だそうでご本人は自分の作品ではないと仰っていたそうですね。
監督作品としてはやはり『午後の遺言状』でしょうか。公開当時は30歳の若造でよく分かりませんでしたが、いま、思うとなんだか胸に落ちるところが出てきています。更に歳を加えるともっとよく分かるのでしょうか。
本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
コメント