さて、一寸疲れ切って、平岩弓枝さんの作品すら受け付けなくなっている自分にうんざりしてしまいます。友人同様、真野響子さん主演のほのぼの『御宿かわせみ』なら心にしみるでしょうか。
でもま、事態は全く変わらないので、いつしか10巻まで買いだめした北方水滸伝を読み始めます。
結局の所、この作品、清廉なる革命者が反権力を貫いて滅んでいく作品なんですね。
そんな気がしました。作者の根底に権力=醜悪という公式が存在する以上、主人公達が勝利して権力を握る事はあり得ないわけです。
主人公達は、現代人の悩みを持ちながら革命に立ち上がり、非情にも権力を持つ者達の前に滅んでいく。
ああ、これはやはり『水滸伝』の皮をかぶった全く違う話なのだな。そう思いながら、読み続けていく事になりそうです。
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