ネットでうろちょろしていたらとんでもない事件を見つけてしまいました。しまりす
なんと学研の子会社である学研トイズが解散とか。
先だってのニュースにもなったしゃべる地球儀の台湾表記問題ですね。このブログではそういった内容は触れないつもりだったので、あえてスルーしたんですが、解散ですか。
潔いといえば言えるでしょうし、誤った、国益を損ないかねない代物、1万個を回収もしないで解散するのはいかがなモノかとも言えるでしょう。
今回語りたいのはそういう政治的な話ではなくて、学研トイズが解散してしまったら、『電子ブロック』や『マイキット』はどうなるんだろう。ということです。
電子ブロックですね。持ってます。これ。復刻版。
欲しかったんですよ。小学生の頃。でも、高かったんですね。あと、家の教育方針がクリスマスにしろ誕生日にしろ衣類がプレゼントですから。当然、あてにできません。お小遣いも学年×100円では、いかんともしがたい。
ところが、なんと、偶然というか、幸運はどこからやってくるかわからないというか、中学に入ってから、デパートの丸井今井、おもちゃ売り場で、このEXシリーズのクイズ? アンケート? みたいのに答えたらですね、あれよあれよと残っちゃいまして、旧モデルの『ST-45』が当たっちゃいました。
本当にビックリしましたよ。たぶん、EXシリーズが主流になったんで、型落ち品を商品にしたんでしょうが、でも、中学は本当にいろいろあった時期なので、とてもうれしかったことを覚えています。
で、こっち。マイキットですね。これ、古いのを私持ってました。ええ。祖母が買ってくれたんです。
小学校中学年の時、母方の祖母に
「お祖母ちゃん、クリスマスプレゼントに『マイキット200』買って」
言っちゃいました。
私は小学校に入る前にサンタの存在を殺された男です。
ええ、クリスマスに衣類をプレゼントにする弊害はですね。似たような経験した友人もいて、嘆いたこともあるんですが。
デパートで試着したセーターがプレゼントだった場合、サンタはどこにいるのか?
という非常に現実的な命題に直面するんですよ。駄目でしたね。かくて、祖母にプレゼントをおねだりするという。可愛くない小学生ができてしまったんです。
まあ、それは置いておいて。
『マイキット200』っていうのはこんなのです。(http://cba.sakura.ne.jp/ex/mx200a.htm)(個人サイトなのでリンクしません)黒いアタッシュケースに入った200回路の実験装置。うう、クるモノがあるでしょう? これでアドレナリンがでなければ電気ヲタはつとまりません。
ところがです、クリスマスの日、届けられたのは『マイキット20』でした。こんなのです。(http://cba.sakura.ne.jp/ex/nmk020.htm)(上記同様)
「お祖母ちゃん、「0」が一個足りないよぉ」
直接ついて行かなかったことを深く後悔したのでした。母方の祖父母は大層な資産家だったので、安いの買ったということは絶対にないんですが。(時にとんでもない代物買ってくれたりしたもんですから。それはまたいつか)こういうミスがけっこうあるんですね。
この祖母の商品取り違えは、高校入学時の関数電卓『カシオFX502P』頼んだのに、『カシオFX501P』が来ちゃった
「1の方が2より性能がいいんでしょ事件」(実際は逆)などで、後々までたたるのです。
電子ブロックも、マイキットも、両方とも、高校はいるときに全部ゴミに出されてしまいましたけどね。
ま、なんかぐだぐだ長くなりましたが、要はマイキットも確保しておかないとまずいなという物欲宣言なのでした。
あと、世のご両親に忠告。小中学校時代にある程度満たされなければ、大人になると趣味が爆発します。獣道に迷い込んで出てきません。
また、おもちゃは本人が捨てるまで、捨てちゃ駄目です。大人になって数十倍になって帰ってきます。ええ、本当です。
以下にニュースを保存しておきます。問題があれば消去します。
「台湾島」地球儀の「学研トイズ」解散へ 2008.1.17 21:21
大手出版社「学習研究社」(東京都大田区)は17日、全額出資子会社で知育玩具を製造販売する「学研トイズ」(同)を6月末で解散すると発表した。トイズ社は、昨年8月から中国で生産した音声ガイド付き地球儀「スマートグローブ」を販売。しかし、中国政府の指示で、台湾を「台湾島」と表記していたことなどが発覚したため、苦情が相次ぎ、今年に入り販売中止に追い込まれていた。
学研は「主要商品の販売が困難になったため、解散を決議した」と説明。玩具事業からの完全撤退は今のところ考えておらず、「採算がとれるものについては、学研で引き継ぐことも含めて、今後検討していく」としている。
役員も合わせた従業員16人(学研からの出向者4人含む)の処遇については未定だという。
トイズ社は、平成18年2月設立。売上高は19年3月期で14億1000万円、最終利益が4300万円の赤字となっていた。
学研、「台湾」ない地球儀を販売 中国の圧力で 2008.1.10 01:13
学習教材大手「学研」(東京都大田区)グループが国内向けに販売する音声ガイド付きの地球儀が、中国政府から圧力を受けて、台湾を単なる「台湾島」と表記していることが9日、わかった。同社は「中国の工場で生産しているため、中国政府の指示に従わざるを得なかった」と釈明しているが、識者からは「国益を損ないかねない」と憂慮の声が上がっている。
この地球儀は、学研の関連会社「学研トイズ」(東京)が昨秋発売した「スマートグローブ」。各国の地理や文化などの情報を音声で案内するシステムが組み込まれ、情報はネットで更新される。希望小売価格は2万8000円で、初回製造の1万個は完売という。
問題の表記は台湾(中華民国)について、「台湾島」と記載。また、日本の北方では、樺太の南半分や北方領土以北の千島列島をロシア領として色分けしている。これらはサンフランシスコ講和条約(1951年)で日本が領有権を放棄した後、帰属先が未定となっているため、日本の地理の教科書では、日露のいずれにも属さない白表記になっている。
台湾島という呼び名や千島などのロシア領表示は、いずれも中国発行の地図で一般的に使われる表記。
学研トイズは「当初は日本の学校教科書同様の表記をするつもりだったが、工場が中国にあり、中国政府から表記を変更しないと日本への輸出を認めないと迫られた。すでに注文が殺到していたので、仕方なく中国政府の指示に従った」と説明している。
同社は応急措置としてメモを添付。「生産国の中華人民共和国政府の指示により、地球儀表面の『台湾』の表記が『台湾島』音声が『中華人民共和国』となっております」などと記している。
東アジア情勢に詳しい伊原吉之助・帝塚山大名誉教授は「世界地図の表記はその国の利益に直結しており、他国の主張にやすやすと屈服し、自国で販売するというのは主権侵害への加担で、一企業の商行為でも不誠実のそしりは免れない。それが学習教材大手というからなおさらだ」と指摘している。
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