札幌行

  さて、彼らは無事に日曜の夜、帰ってきました。時刻は21:30分だそうです。 
  出発が9:30ですから、12時間の旅ですね。通常の倍以上かかった友人Ａ、Ｂの壮絶な記録です。

  さて、僕たちは9:30に宿を出た。そして、網走の道の駅へ向かったところ、物産コーナーはしっかり開いていた。9:00からだそうだ。HPを鵜呑みにしてはいけない。わかっていたのに。わかっていたのに。嗚呼。
  とにもかくにも鯨缶ゲット。
  そして、この30分の遅れ（いや、昨晩の10分の遅れか？）が、じわじわとが致命的な齟齬を生み出すことになるのだ。
  市内は異様な吹雪によって視界が悪い。7:00の段階で高速は丸瀬布～比布北まで吹雪で閉鎖。石北峠は雪崩の危険があり閉鎖。ために、道央へ戻るためには高速完成以後使わなくなった北見峠を通るしかない。11:30頃、丸瀬布を通過、白滝道の駅まであと２Km。
  そこで悲劇は起こったのだ。
  車の流れが止まった。連絡用にしまりすから借りたWiMAX端末使用不能。ラジオ、FM受信不能。AMはNHKしか感度なし。せめて民放AMが使えれば、道路情報も聞けるのだが、それもだめ。ｉモードの道路情報は有料の上、高速道路と首都圏渋滞情報しか見つからない。
  万事休す。
  僕たちは結局、３時間以上、その場に釘付けになった。
  「ま、しゃあない。明日までには帰れるでしょ。ちょうど仕事も一息ついてるし」
  Ａはのんびりと後部座席の本屋の袋を開けると文庫本を読み出す。僕はというと明日の朝一番に札幌にいないとならない仕事がある。
  こんなことなら、こんなことなら。さっきのコンビニで麦酒、補給しとけば良かった！
  途中、前部が潰れたコンテナトラックがレッカーで牽引されてくるのを見たり、パトカーが不明瞭な放送をしながら通り過ぎていったり（事実まったく意味がわからなかった）しながら時間が過ぎていく。
  本を読んだり、ノーパソでDVD見たりしていた15:30頃、車列がようやく動き出す。
  結論から言えば、北見峠で吹雪が原因でコンテナ車の事故発生。事故処理後、吹雪で通行停止。その後、片道交互通行で再開。夕刻17:00完全開通ということらしい。
  ともかく、北見峠が閉鎖されれば、僕たちは道東に取り残されていた可能性が高かった。
  危ない話である。
  で、本来の予定なら、しまりすに頼まれた東川『鈴木工房』さんでお買い物なのだが、旭川に入った時点で17:30。東川まで16Km。微妙である。非常に微妙。でも、18:00までやっている東川の道の駅でもお買い物できるし、我々の旅の場合、微妙ならGO！である。（RPGにおける黄金の全滅パターン）
  かくて、僕たちは地獄を見た。
  道はでこぼこ。18:00ぎりぎりに道の駅に到着。しかし、道の駅は19:00まで営業だった。
  また、ネット情報間違ってる！
  残念ながら『鈴木工房』さんの在庫はなかったが、道の駅のお姉さんが良い人で、『鈴木工房』さんへ連絡を取ってくれた。かくて、鈴木工房さんへGO！
  僕が欲しかったモモンガキーホルダーはなかったが、しまりすの依頼のモモンガストラップとＡのヤツが蓑虫マグネットを購入。オマケまで頂戴する。
  本当にありがとうございました。
  吹雪と悪路の長距離ドライブで頭が回らなかったが、考えれば、せっかく僕たちのためにショップを開けてくださったのだ。もっと買えば良かったのに。落ち着いてから思い返す。莫迦である。来年のGWにはいっぱい買わなくては。
  そして、札幌へ。
  しかし、艱難辛苦は終わらない。滝川～美唄は雪のため通行止め。日本一の直線道路に降りる。砂川で高速復活。高速に戻って、21:30、札幌着。全行程12時間、走行距離410Kmあまりの旅はここに終わりを告げた。
  しかし、来年。どうするんだろうか。