宇宙士官候補生

  さて、鷹見一幸氏の新作。忙しいのでまずはざっと読みです。
  一言で言うと面白かった。そう言えるのですけど、しかし。何か不穏な空気が感じられてならないわけです。演習時の戦死は懇切丁寧に死んだ理由を説明してくれるというのに、なんで記憶が飛ぶのだろう。これっておかしくはないでしょうか。どこか読み違えたのかな？
  それともミスディレクションを誘っているのかなと思ったり。まさか、最後の演習は少年少女込みでそれぞれの経験を積んだクローン達のバトルロイヤルで、生き残ったクローンもひっくるめてデータ化された記憶をオリジナルに注入するとか。なにか怖い話になってしまいます。
  個人的には、その最後の生き残りが脱走して他のクローンのデータを注入されたオリジナルと闘うなどということになったら歓喜感激なのですが。さすがにないでしょう。これではブラック過ぎます。真っ黒です。
  ま、しばらくして少し暇になったらまた読み返してみましょう。