おたくの定義

 　「しまりすさんってオタクなんですか？」
 　ある所でそう聞かれました。
 　内容自体は他愛もないもので。
 　「ゲーム機どのくらい持ってるんですか？ 　うちのお兄ちゃんのセガサターン、まだ動くんですよ」
 　「すごいね、それは」
 　「やっぱりわかる人にはわかるんですね」
 　程度の会話でした。
 　ま、自慢じゃないですが（こういう言い方は大抵自慢）任天堂はFC、SFC、64、GC、Wii、GB、GBA、GBASP、DS。セガがSS、DC、SCEがPS、PS2、PS3、PSP。あと、ワンダースワン。このくらい持ってますから結構なオタクだと思います。
 　さて、ここまでが前振り。
 　オタク。過去においてはおたく。この社会権、ずいぶん変わりましたね
 　おたく、この名は本来否定されるものでした。マニアが本業を他に持った上でプロと同様の機材を持って活動するのに対し、（オーディオマニア、カメラマニアなど）アニメや特撮、SF小説などをプロになろうとも思わず愛好する軟派な存在。それがおたくであったのです。
 　ですから、特撮マニアと特撮おたくは全く違うものでした。特撮マニアの彼らは８㎜などのチープな機材ではありましたが、物事を作りだそうという意欲に燃えた存在であり、特撮おたくとは異なる存在であると自負していました。
 　そして、アニメマニア。今から30年前の北の政令都市。某私立男子高において、『風の谷のナウシカ』を自らの手で作り出そうとしたアニメマニア達が確かに存在しました。
 　彼らにしてみれば、単にプロが作ったものを消費するだけの存在。おたくなど唾棄するだけの存在であったのでしょう。
 　なんて、ことを考えた小さな出来事でした。この項目、続くかもしれません。