有川浩氏新作。
そういえば、『図書館戦争』の映画、見に行かなかったですね。ヤマト見に行くだけで精一杯。ま、友人AかBが入手するでしょうから、私はそれを待ちましょう。しかし、あの予告はもろ『ガントレット』のような気が。
閑話休題。
さて、今回の新作『空飛ぶ広報室』は作者有川氏の自衛隊物です。私、通称『自衛隊三部作』を読んだとき、「作者は絶対に男性に違いない」と思っていたんですが、『野生時代』(だったと思う)で写真見て、思わず絶句しました。「女性かよぉ」確かに、『海の底』のヒロインの扱いは、よく考えると、男には怖くて書けないものでした。(さて、どこでしょう)
で、今作ですが、まず、『植物図鑑』や『図書館戦争』のようなLOVEを期待したら肩すかしをくらいます。おそらく、糖分は非常に低い作品です。普通の人々の普通でな職場での普通の広報活動。人間関係の行き違い、成功と挫折。どこにでもある数々の事件。それが航空自衛隊広報室だったというお話。
ただ、最終話『あの日の松島』311の松島基地で、起こったこと。いままで『自衛隊物』と言えるシリーズを書き継いできた有川氏にしか書けない作品でしょう。
しかし、だからこそ、見続けるのでなく、もう一歩踏み込んで欲しかったというのは期待が大きすぎたでしょうか。
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