昨日の続きです。
さて、先日の『宇宙軍士官学校-前哨-』と『君が衛生兵で、歩兵が俺で』とこの『空飛ぶ広報室』を比較したらという話です。
前2作が、組織の内部にいた人間に書かれた作品であり、本作が外部の取材によって書かれた作品という点がやはり大きな違いとなっているような気がしてなりません。結局の所、外部からみた視点に終始している。いや、過去の『ラブコメ今昔』や『クジラの彼』といった糖度の高い作品ならば、一般会社ではなく、自衛隊というちょっと変わった職場だけど、中の人は同じ人間で、同じようにレンアイしているのだよ。で、よかったでしょう。しかしそういう作品でなく、311に果敢に切り込むのなら、もう少し踏み込んで欲しかったな。そう思えるのです。たぶん、311がなければ、この作品の書き下ろしエンディングは糖度の高い短編で、上記の自衛隊レンアイシリーズの一作になっていたのだろうな。などと考えたりします。
最後に、話は変わりますが、自衛隊って、一部の人には、わざわざそのためにだけアカウント作って、自分のたった一つのレビューを一つ星や二つ星の『プロバガンダ』とか『煽り本』とかという評価で書き込むほどの義務感に駆られてしまう代物なんですね。大変な熱意です。
コメント