さて、田中芳樹氏の最新作『魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿』が発売になっていたのを見つけました。
遙かな昔、佐藤大輔氏と田中芳樹氏の著作は指折り数えて発売日を待っていたというのに、この変わり様はどうしたことでしょうか。
6月7日の発売でありながら、発売したことも知らないとは。ほんと、見過ごすところでした。
いや、見過ごした方が良かったかもしれません。
さて、以下は正規に新刊書店で金を出して買った人間の感想です。ただ、未だに氏のファンの方は不快に思われるかもしれないので、隠します。ファンの方は読まないことをお奨めします。
いいんですか? では。
面白くないです。シリーズのワーストを争う出来です。『水妖日』よりましかな? といった程度の作品です。というか、下手なゴーストライターが書いているんじゃないでしょうね。はっきり言って読み終わるのが苦痛でした。だって、もっと面白い作品はたくさんあるんです。『ミスマルカ』だってまだ3冊しか読んでません。でも、こんな本のために何日も費やすのもばからしいので読了しました。
愚痴愚痴愚痴。結局、日本の原発や官僚や政府は悪い原発や官僚や政府で、大陸のそれは良いものというダブスタ。日本の悪口言ってれば幸せ。それも隠し味として作用するのではなく、その愚痴書くためにこの作品描いているんじゃないんか。そう思うほどです。
ああ、佐藤大輔氏の新作を待ちわびなくなって久しく、田中芳樹氏の新作に絶望する。
男女の仲ですら別れることがあるのですから、作家と読者の関係など・・・。とナルサスのように呟いてしまった夜でした。 src=
コメント