昨日は適当に、題名を決めたんですが、そういえば買って読んでいながら、レビューしていなかった本があったな。と
柳沢きみお氏『なんだかなァ人生』
氏の代表作の一つである『大市民』の文章版とでもいえるエッセイ集です。
私、氏の漫画はほとんど読んだことがないんですが、何故か、エッセイ漫画である『大市民』は全部持っていたりします。
で、週刊新潮に一昨年の春頃から連載が開始されたこのエッセイ。結構楽しく読ませて戴いているんです。
さすがに作者が山形鐘一郎(『大市民』中の氏の分身)のようなスーパーマンでなくなってしまったのが『剣客商売』の秋山小兵衛が『二十番斬』で、確実に老化したように哀しいです。(この件は『大市民日記』の頃から山形さんが愚痴っぽくなっていたんですよね)
が、人生をいかによりよく生きるか。このことに関しては非常によいテキストだと思うんです。漫画嫌いな方でもこのエッセイ集ならば楽しく読めると思いますよ。
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