人生四捨五入で50年近く生きてきますといろいろなものが失われていきます。幸い、友人はそんなに幽冥境を変えてはいませんが、好きだった作家さんも、映像監督さんも、こちらにいらっしゃらなくなってしまいます。
そして、お店。大学時代によく通ったライオン直営『明治の館』が消失したのは遙か昔。最近、といっても3年前になるんですか。24条の『みのすぎ』さんの閉店を筆頭に、新江さんの『パイネポー』(これは焼酎酒場として現在も2代目店長さんが営業していますが、冷凍ウォッカがぶ飲みできる店ではなくなってしまいましたしね)函館のバー『アディクト』。なんだかなーと思うことしきりです。
で、最近、ようやく私の甲羅にあってきたな(『ドゥ・エルミタアヂュ』さんは価格が高いし、『やまざき』さんは更に敷居が高いんですね)と思ってきた矢先だったのに。やっと年に5回(二月に1回も行けないのがまあ、哀しいというか、可笑しいというか)くらい行けるようになってきたのに。残念でした。ひどく落ち込んだ友人を宥めつつ、あのアンティークっぽい雰囲気の店を思い出しつつ、この文章を打ち込んでいます。
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