日本人は因果な人種です。
無理だと言われるとやってしまう人種です。
明治維新からわずか70年。近辺の大帝国二つに負けなかったことで世界の五大強国に躍り出ても、いつも日本は貧乏でした。
故に、一機で、制空、護衛、迎撃、艦上を兼ねる航続距離、武装、格闘戦能力に優れた『零式艦上戦闘機』を開発したわけです。防弾を犠牲にして。
大和だってそうです。あれは敵の弾が届かない遠距離から攻撃できる大砲(46センチ砲)を出来るだけ小さい艦に積んだものです。だから、あんな盥みたいな艦になってます。
そして、現在も・・・。日本の宇宙開発は貧乏です。信じられないくらい貧乏です。なのに、衛星達はけなげです。お金がないばっかりに電源系統を一つ削られ、その結果、火星に行けなかった『のぞみ』。その姉の問題点をつぶさに潰したが故に、数々のアクシデントに負けず、今日も、地球への軌道をひた走っている『はやぶさ』。本当は、もっと短時間で機能停止するはずが、いまだ、機能の大半が生きており、ハイビジョン映像を送り続けてくれる『かぐや』。
みんなみんな孝行娘です。
その日本の宇宙開発の片輪である宇宙研の歴史と『はやぶさ』について書かれたこの本。読めば読むほど腹が立ってきます。というわけで、きっとこの項、続きます。
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