宮城谷昌光氏の『新三河物語』を読みました。最近、宮城氏ついているのかもしれません。
この作品、07年の1月から北海道新聞等で連載されていた作品です。
個人的には、氏の新聞連載作品はいまいちという思いがあります。過去に朝日新聞に連載されていた『沙中の回廊』を実家で毎日見ていたんですが、あの作品、個人的には氏の作品の中では一番ランキングが低かったりします。まあ、同じ晋を描いた『孟夏の太陽』が好きだということもあるんですが。
で、何となく上巻だけ入手したんですが。これ、結構(失礼な)面白いです。徳川家をその家来である大久保家一門から見た話。
徳川家の大久保彦左衛門といえば天下のご意見番。実際に『三河物語』という作品を今に残しています。
あの作品をじいさんの戯言と取るか、若者への年長者の助言と取るかで随分と話が変わってくるように、この作品も、徳川氏中心で読むか、大久保一族中心で見るか、氏の作品として読むかで違ってくるような気がします。私は2番目で読みました。中巻、近々買ってきます。
いや、全集第二期出るまで待てない本が多すぎます。(三国志だって、これだって。)
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