東京創元社の銀河英雄伝説もようやく完結。徳間の20冊本は購入していなかったので、これが、4回目の購入になるわけです。新書、愛蔵版、徳間10冊本、そして本シリーズと、私はもしかしたら、田中芳樹氏をまだ、愛しているのかもしれないなあと思ったり。
まあ、一時期はかの方の思考回路にどっぷりつかっていたことがあったわけです。三国志や水滸伝、西遊記を産んだ孔子と老子の国。パンダが笹を喰い、人民服のお姉さん方が爽やかに働く中国。日本が過去に行った『悪行』を許して、国交を再開してくれた国、中国。だったんですが、30万人の遺体の処理は? とか、ベトナム・チベットは? とか言う人間になってしまった今、更に最近の作品が、学生の二次創作? と思いかねない作品ばかりになってしまった今となってはなんだかななんですね。はあ。
面白かったんですよ。昔の田中芳樹氏は・・・。
で、氏の絶頂期の作品であるこの作品。輝きは褪せることはないと思いますし、あちこちで評論されているので今回はパス。
ただ、後書きが評論家の北上次郎氏なんですが、また北方謙三氏の三国志を褒めているんですよね。はっきり言って、これ、『銀河英雄伝説』の解説ではなく、『北方三国志』の紹介になっているという。あまりに面白いので今度買ってみようと思います。
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