やらずに後悔するくらいならやって後悔した方がいい。しまりす
今から30年くらい昔、他人を貶めることで自分の自尊心を満たす価値観が蔓延した教室で、私が最下層にいた頃の話。マイノリティを弾圧するのはナチスドイツに見られるように権力基盤の低い指導者の常套手段。
陰口、机の中のゴミ、びしょ濡れの上靴、汚される教科書。卑語にマーカーを塗られる辞書、自分たちが行ったその行為を理由に嘲り笑う連中。
極めつけは、朝、登校すると、机の上に造花の入った花瓶が置かれていました。マジックで「しまりすくん、安らかに眠ってください」「僕たちは君が死んでくれてうれしいです」。
あのときの血の凍えは忘れられないでしょう。
まあ、いろいろあったんです。そんなときに、私を救ってくれたのがいしいひさいち氏のこの漫画でした。近所の本屋で偶然見つけたマイナーな出版社の,大きさが他の本とは違う本。それが『がんばれ!!タブチくん!!』だったんです。(残念ながら、現在はその判型では発売されてないみたいなんですが)
いや、笑いましたねえ。なんか、目の前がぱああっと明るくなるじゃありませんか。
笑った笑った。こんあけ無茶苦茶にされても、それでも開き直ったようにがんばるタブチくんにヤスダくん。もしも、あのとき、この本と出会えなかったら、私は近くの高層市営住宅の階段から地上にダイブを敢行していたかもしれません。(少々大げさかな。でも、その10年くらい後に、似たような事件が起きていたという話を聞いたことがあります)
で、これ、届きました。『がんばれタブチくん!! トリプルヘッダー』。映画版がぜんぶそろってボックスになりました。うわああ。これ、面白いんですよねえ。すっごく。見ましたよ。笑えます。しかし、『モンティ・パイソン』まだ、見てないんですけどね。どうしましょう。
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