悪役は絶対的な悪役でなければならないと思う(しまりす)
さて、個人的に追っかけていたやる夫スレが完結しました。
それが◆bcvHMd6EqQ氏の表題にもある とりあえず世界が終わるまで です。
FF6の前半部分。私が個人的に最良の悪役と信じるケフカがああなってしまった理由を、帝国側からたっぷりと補完した作品です。
確かにFF6って、帝国側の設定が破綻しているところがあちこちあるんですよね。それを、作者が自由に補完し、作り上げた作品が、このとりあえず世界が終わるまでです。
まず、本来は主役側であることが多い、やる夫がケフカに当てられているということが異色です。というかケフカが主人公の悲劇と言ってもいいような気がします。
ケフカ=やる夫、レオ=できる夫、皇帝=(作者の補完により、先代皇帝、水銀灯、現皇帝、翠星石)の関係が魔道によってやる夫が変質していくことで歪み、最後は破壊されてしまう流れが実によく描写されているんですね。非常に面白い。もう、それぞれのキャラが、AAの元キャラに対する共通理解の上で納得できる動きをする。面白かったです。
面白かったんですが、個人的には困るんですよね。悪は絶対悪じゃなきゃいけない。そう考えています。
だから、理由があって悪役やってますなんていう悪役は一昨日おいで。なんですね。(デスピサロ。てめーは駄目だ)
そういう人間にとって、悪人になってしまった設定が全く語られない上に、あそこまで常識に外れて、しかも一度世界を滅ぼしている悪役。ケフカこそ最高の悪役であると信じているのですが(というか凡百のライトノベルの悪役は、ケフカを見習えと思う)。
こんな作品見ると、スカッとケフカをぶちのめせなくなるじゃないですか。これは不味いです。いや、人生50年、ケフカに感情移入する日がくるとはおもわなんだ。
とにもかくにも、作者にはぜひとも とりあえず世界を救うまでを是非ともはじめていただきたいなと。そう思うわけです。
友人来札まであと、17日、あと17日しかないのだ。
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