何かとストレスがたまったときは食のエッセイかその道の達人のエッセイを読むと落ち着きます。それが食の道の達人のエッセイならなおのことです。
というわけで、『辻留ご馳走ばなし』
先だって購入した4冊の文庫本の1冊ですが、この本は今までの辻嘉一氏の著作と異なり、連載中途で作者が死亡した『滋味禮讃』を生前からつきあいの深かった編集者が料理のエッセイだけを抜き出してまとめた作品だそうです。
なんてもったいない。料理以外のエッセイにこそ得るべき物があると思うんですが。やもめ料理ではこの本の料理のこつのような物はほとんど高級すぎて使えませんし。
まあ、プロの編集者の視線ではそんな本は売れない。そう考えられてのことでしょう。しかし、省略なしの『滋味禮讃』を読んでみたかった気がします。
しかし、オリジナルとしてのこの本の前に12年間にわたって連載された『味覚三昧』『滋味風味』『五味六味』もあることですし、後日、それを読むことにしましょう。
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