自然災害によってパナマ運河の幅が広がってしまったら。それがこの『群龍の海』です。
最近、小口径砲の大量装備艦が無双状態の作品ばっかりだった横山信義氏ですが、今回のは面白かったです。
アメリカはパナマ運河がパナマ海峡となったことで、その制約から解消され、戦艦として正統進化した40センチ50口径砲を12門搭載のデラウェア級を6隻も建造します。
対し、日本はパナマ海峡の制約による大口径戦艦による優位の確立をあきらめ、空母を主力とした戦力でそれに立ち向かうという。
日本という国はある程度不利な方が真面目に闘うんじゃないでしょうか。眠れる獅子、清。恐るべき北方の巨熊、ロシア。
負けるかもしれない。いや、64で負ける。それをなんとか。そういう闘いの方が総力を挙げる気がします。
世界3位の大海軍。大和だ。零式艦上戦闘機だ。鬼畜米英やっつけろ。で、ぼろ負けですから。
現実問題でも冷静に勝利を模索する日本人は怖いですよ。
お隣さんの某国も某国も某国も、あんまり日本虐めると、人類史上唯一、自殺攻撃を一国の軍が組織だって行った血が目覚めちゃうと思うんですが。いや、冗談でなしに。
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