料理人季蔵捕物控の新刊が出ました。なんだかんだ、言いながらも買ってしまっている最新作は『夏まぐろ』です。 江戸時代は下魚といわれたこの「まぐろ」。まあ、大正時代は、隠れた美食家に『まぐろの脂身』として伝わっていたあたりは『小僧の神様』でわかるわけです。でも、魯山人氏には「マグロそのものが下手物であって、一流の食通を満足させるものではない」とまでいわれてしまっています。(あの方も結構下手物食べてますよね。山椒魚とか蟇(ひきがえる)とかタニシとか。タニシが氏の死因というのは俗説だそうですが) ま、その物語はいつも通りの群像劇。既にミステリーではないですね。最初のトリックは少し悩みましたが、後半の犯人は消去法で片がつきました。そこへまぐろ料理が絡んできます。
しかし、昔はあんなに好きだった鮪も、最近はすっかりご無沙汰です。たまに『木曽路』さんで美味しいところを頂くくらいですか。
今は鮎が食いたいです。ああ、今年はまだ一回も食べていないんだよなあ。(ところで、タイトルの意味わかる人どのくらいいらっしゃいます?)
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