貴方は、料理道具を目の前に掲げてにんまりしたことがありますか?
何かへんな始まりになってしまいましたが、男なら、道具に対する愛着というものが存在すると信じます。私も、ハーマンミラーのアーロンチェアしかり、最近、縁があるのか入手できる酒器しかり。
東海林氏のそういったこだわりが全開の著作が文庫化されました。
『微視的お宝鑑定団』。
ちまちまとルビが振ってありますが、これが大事なのです。絶対大事。「たとえ、1回しか使わぬとわかっていても、男には買わねばならない時がある」のです。(反語表現に「たまにしか使わないものを買わずに明日の出費に備える。それが男だ」があったりして。あれ?)
まあ、鰻のたれを注ぐ道具を目の前に掲げて注視するのは問題ないでしょうが、武田刃物の文化包丁を目の前に掲げるのは不味いでしょうかね。
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