わかりやすくて明るい歴史があっていいよね。しまりす
やらなければならないことが山ほどあるんですが、まだ、熱が下がりません。体調がいまいちなので、布団に入ってごろごろしています。ごろごろごろごろ。いやあ、部屋が汚いなあ。「まいにちいっしょ」のトロの部屋を見習わねばなりませんね。のどが痛いのは埃の所為かもしれません。
というわけで、寝てるのも暇なので、本でも読みましょう。『物語日本史』。最近入手したすごい本です。
何がすごいってまず、作者がすごいです。皇国史観の中心人物で東大教授だったのに、敗戦と同時に辞職。その初期論文が網野氏の著作の原点になっているという。濃い人です。
更に中身がすごい。歴史を学ぶ者は『歴史観』を確立しなければならないのですが、この本の歴史観はすごい。皇室と人倫に従えばすなわち栄え、反逆すればすなわち滅ぶ。という単純明快勧善懲悪なんですね。織田信長が天下を統一したのは勤皇の結果。というのは首を傾げるところもあるんですが。
でもね、こういうのもあっていいと思うんですよ。アメリカで独立戦争の歴史を否定するのはマイノリティでしょう? イギリスでシェークスピアを否定する人は? フランスでナポレオンを否定する人は? ドイツでビスマルクを否定する人は? 国民の大多数が肯定する歴史って、あっていいと思うんですよ。まず、最初に子どもたちに教えるのはそういう歴史であるべきだと思うんですが。
帝国主義の嵐吹き荒れるアジアで、独立を守れたのは日本とタイ王国だけですよ。
シェークスピアよりも遙かに古い時代に長編小説を書いたのは日本人の紫式部ですよ。
世界にも例のない国内の宗教と武力を分離でしたのは日本人の織田信長ですよ。
世界にも例がない240年の平和、パックス・トクガワーナを実現したのは、日本人の徳川家康ですよ。
わかりやすくて明るい歴史って、あっていいと思うんですが。
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