あっぱれな最期

　「よく死ぬことは、よく生きることだ」（千葉敦子著）ならば、よく生きることが、よく死ぬことにつながるのだろう。しまりす

　毎日、毎日家に帰ってきてからも、机に向かっています。（ま、これも仕事なんですが）大学時代には一回読んだだけで頭に入った物事が、全然入ってきません。２０年以上の月日が、わたしの脳味噌から柔軟性を奪ってしまったようです。はあ。

　ま、そんなこんなで12月半ばの締め切り目指してがんばっている、そんな今日のこと。白いノートに２本の抜け毛。と思ったら、それは一本の抜け毛でした。
　先端部が黒く、途中白髪に変わり、また黒くなって、最期は再び白く、そして毛根が壊死して、抜け落ちたのでしょう。

　それだけのことなんですが、なんだか感動してしまいました。白髪になって抜け落ちるだけならどんな髪でもできたでしょうに。こいつは、もう一度黒く変わり、そして力尽きたのです。
　わたしも既に40をいくつか超えてしまいましたけど、もう一花ぐらい咲かせられるでしょうか。

　いや、一回も咲いてないじゃないかという突っ込みはなしですよ。