また、訃報です。享年91歳。惜しい方を亡くしました。ご冥福をお祈り申し上げます。
さて、レイ・ブラッドベリ氏と言えば『火星年代記』や近く映画が公開される『図書館戦争』で「預言の書」と言われた『華氏451度』があるわけですが、私にとっては『たんぽぽのお酒』が印象に残ります。大学時代、乱読の時代に唯一、読了できなかった本。いや、現在でも20ページ以上読み進めることが出来ない本が『たんぽぽのお酒』なのです。この作者の自伝的小説は主人公が大人にならんとする一夏の思い出を物語としたものなのですが、何故か寝ます。どんな睡眠薬より強力です。サーカスがやってくるあたりで意識が途切れるのはどうしたことでしょうか。
私を取り巻く世界は確実に、確実に幽冥境を異なる方へと引っ越しつつあります。
まあ、私も幸いなことに女房子供がおりませんから、身軽と言えば身軽な身です。
池波正太郎氏や司馬遼太郎氏、ギャビン・ライアル氏にクレイグ・トーマス氏の新作が読めるとあれば御浄土へ参るのも悪くはありません。まあ、それまで美味しいモノをたくさん頂戴したいですが。
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